福祉施設用語百選 第4話 母子・父子福祉施設、婦人保護施設とは?
母子・父子福祉施設
経済的・社会的に不安定な生活になりがちなひとり親世帯に援助を行い、経済的な自立と、扶養している児童の福祉を増進させる施設です。
母子・父子福祉施設の役割は以下のとおりです。
住居の提供
親子が一緒にに生活できるよう、世帯ごとに個々の生活空間が用意されています。
そのため、部屋では落ち着いて家事や育児をすることができます。
親子の保護
配偶者から身体的・精神的な暴力などを受けた親子を保護し、生活の拠点として機能させます。
また、必要に応じてカウンセリングを行います。
親子の自立支援
親子の入所理由は離婚、死別、DVなどさまざまですが、それぞれの状況を踏まえて職員が就労・生活・児童の教育などのアドバイスを行います。
また、世帯の就労や収入が安定するよう支援計画を作成し、親子が自立できるよう支援します。
子どもの保育
保護者が安心して仕事などに行けるよう、施設内の保育スペースで保育士が子どものお世話を行います
また、職員が子どもの年齢や成長に応じた勉強を教えるなど、生活の支援も行います。
婦人保護施設
婦人保護施設は、様々な困難な問題を抱える女性と同伴児童を一時的に保護し、衣食住を基本とした生活支援、心理的ケア、同伴児童の学習・保育支援、自立に向けた支援などを行う施設です。
保護対象となる女性は、以下のとおりです。
・家庭関係の破綻、経済的な困窮など、正常な生活を営むことが困難な者
・配偶者からの暴力を受けた者(事実婚を含む)
・ストーカー被害を受けた者
・売春を行っている者、売春を行うおそれのある者
・人身取引被害を受けた者
利用料などの自己負担はなく、各機関との連携やプライバシーも十分配慮した上で支援を行います。
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